今日の印象的なお客様

今日印象的だったお客様はプレオープン初日からもう3回いらしてくださっている年配の女性。ちょっと足が不自由な方で、ゆっくりとお店に入られ、いつも入り口近くの席に座る。

「この間美味しかったわぁ~。またそれをいただくわ」と、スペシャルティコーヒー豆のハンドドリップを。

ハンドドリップして珈琲をお出しした後、僕は焙煎し終えたばかりの豆を片付けたり、洗い物を片付けたりで、しばらく作業。作業中にチラッと様子見ると、カップを両手で持ち、いっぷく飲んでは「ふわー」として、ホクホクしている。

一先ず片付けが済んだので、お声がけすると、「この壁にある絵はどなたの絵?素敵ねぇ」と。

「昨日、ギャラリーを経営されてる方が持ってきて下さった、スペインの画家さんの絵です」

「素敵ねぇ、私、絵が好きで絵を学びたいって思っていたのだけど、父に反対されて出来なかったの。昔の絵描きってこんなかっこして、不良って思われてたから」

そんな風にお客様の昔話をいろいろ聞いて、それではとお会計の時、レジの前にA4の紙に手書きで書いたメニュー

を見て「これあなたが描いたの?」と。

「はい、年配の方から最初に書いたメニューの字が小さくて読めないと言われて、大きいのを描いたんです。分かりやすい様に絵も添えて」

「上手ねえ~」

「そうですか?ありがとうございます。もともと絵を描く勉強のために東京に出たんですけど、、、ははは」

「そうだったの!ああいいわねぇ!」

「なんだか涙出てきちゃった。ごめんなさいね、長々といろいろお話して。また来ますね」

「こちらこそありがとうございました。またゆっくりしにいらして下さい」

という、何かこう、柔らかく心に触れるエピソードでした。

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